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天然ガス
インチュカルンス地下ガス貯蔵施設 ユニークな地質構造で夏期に天然ガスを貯蔵し、冬期にラトビア、リトアニア、エストニア、西ロシアの消費者に供給
 世界には、インチュカルンスにあるのと同じような、地下ガス貯蔵施設は極めて少ない。夏から初秋の時期に、ロシアからラトビアへ汲み上げられた天然ガスのほとんどが、インチュカルンスの地下ガス貯蔵施設に貯えられる。この施設は1968年から操業されている。施設は21億5000万立方メートルの緩衝ガスを含め、40億立方メートルの地下ガスを貯蔵できる。巨大なコンプレッサーが地下700mにあり、ガスが漏れないよう粘土や苦灰岩で囲まれた多孔性の砂岩に、ガスを注入するために使われる。冬の間、貯蔵施設は、ラトビア、エストニア、リトアニア、西ロシアで消費するガスを供給している。
 シネーペレ地下ガス貯蔵施設(容量1千7百50万立方メートル)は、インチュカルンスのものと同じような、別のガス貯蔵施設である。また、同じような施設が、アイスプテ(1千6百万立方メートル)、ドベレ(1千百万立方メートル)、ツイメルブリドネ(9百万立方メートル)等にある。ラトビアの地下ガス貯蔵施設は、理論上冬の間中、ヨーロッパ大陸のほとんどにガスを供給でき、ヨーロッパのガス問題を解決することができた。